動画配信のシステム構築を行うエンジニア

動画配信を行うシステム構築が必要になる案件が来た場合、エンジニアとしてはまず自前でサーバーを用意するか、レンタルサーバーを使うかを選択する必要がある。
クライアントが自社の商品を紹介する動画だったとしても、ネット上で公開し、ゆくゆくはたくさんのアクセスを集めたいという要望なら、レンタルサーバーを借りるのが定番の方法といえる。むしろ規模によっては、YouTubeのチャンネルを活用した方が良い場合も多い。
もしどうしても自社でサーバーを立ち上げることにこだわるという要望だとしたら、初めは規模を小さく収め、拡張性の高い形での構築をすることが望ましいだろう。

動画データというものはサイズが大きいため、そもそもストレージを用意する段階でかなりのコストが掛かる。しかも安定した配信環境を整えるならキャッシュサーバーを複数台用意する必要もあり、ハードとして2倍から3倍の費用が掛かってしまう。
レンタルサーバーを使う場合は費用が掛かる部分は同じだが、自社に設置する必要がなく、熱対策や停電対策などの必要がなくなる。

環境構築に当たり、エンジニアは回線を安定化させる光回線化や、サーバーに使うパソコンが物理的に安全な場所に設置できるか、セキュリティに問題ないかを確認する必要が出てくる。
さらに、動画配信システムを運用開始した後も、安定運用のためにサービスが正常に稼働しているかどうかを監視する必要がある。監視には専用のソフトがあるため、それらを活用してエラーが起こっていないかを監視しつつ運用していく形になる。